ゆりかの日記

心にうつりゆくよしなし事

研究ライフで病まないために

自分は社会人として修士課程に行ってよかったと思う部分もあるのだが、一部の時間を病んですごしてしまった。このようにならないためにも、今後研究ライフへとシフトする予定がある方は是非、「周囲の環境が安定しているか」をチェックしていただければと思う。

なぜなら、研究者生活は、受け身でもやることとフィードバックが降ってくる会社ライフとは異なり、全て自分自身の裁量で決まってしまう世界、つまり自分の意志力の強さのみが重要なドライバーであり、パフォーマンスの説明変数であるような世界なのだ。

そして、もともと意志力の強いタイプの人間でも、周囲の環境が悪ければ、あっという間に転落してしまう

私は付き合っていた相手が自殺未遂だなんだといい、計画を立てる間も無く振り回されてしまったので、修士課程で最高のパフォーマンスをすることができたとは到底言えない。まだ思い出すと怒りがある。

また、副業が禁じられていたこともあり、金銭的にかなり行き詰まってしまった。これは自分の戦略ミスだが、確実に心理的負担になってしまっていた。

これらの懸念から、本業である学業に専念できなかった。振り返って、結局この時間はなんだったんだろう...と思うことがないと言えば嘘になる。
もちろん、英語論文を読みくだしたり、世の中の言説にcritical mindを持って接することができるようになった点は、自分は学部生時代にはできていなかったので、成長した部分だと感じる。また精神面では、弱い自分、バカな自分も受け入れつつ、進みつづけることの重要さを学んだという面もある。そのため完全に無駄な時間ではなく、今後生かしていくことができる学びだろう。しかしながら、あれだけの時間がありながら有効に活用できなかった自分に対する怒り、無力感は大きい。

それでも人生は続くので、私は取り返すべく、走るしかない。